NHKスペシャルで緊急報告!と題し、
台風12号による紀伊半島の被害状況と分析をまとめた
特集をやっていたわけで。
那智勝浦、新宮市、紀宝町、十津川村etc・・・
被害の大きかった場所でカメラが入って
今まで見たことなかったような被災現場の画が映ってました。
うぁ~、洒落にならんな・・・と。
インタビューで現地の人の声を聞きました。
うわぁ~、生々しいな・・・と。
土砂崩れには、表層崩壊と深層崩壊があって
今回は、より多くの土砂を流出させる深層崩壊が多発したと知りました。
うぁ~、怖ぇ~な・・・と。
で、その深層崩壊で崩れた土砂が山間部で川をせき止めて
和歌山県、奈良県の山奥の至る所で「土砂ダム」を形成していて
いつ決壊して大規模な土石流を発生させてもおかしくない状況で
あることを知りました。
うぁ~、危ねぇ~な・・・と。
で、災害の危険箇所から住民を避難させるための
行政の出す「避難勧告」「避難指示」について
某首長がインタビューに答えていました。
要約すると・・・
避難勧告・指示を出して空振りに終わると
「オオカミ少年」的な事になってしまうので
発令のタイミングが難しい。
以前、避難勧告を出して、何も被害が無かった時、
対象地域の区長から「人騒がせな!」と怒られた・・・という事例もあるし。
・・・みたいな。
え? そういう問題?
・・・
多分、「避難勧告を出しすぎると、それに慣れた住民が逃げなくなる」
というのを問題提起したかったのかな?とは思うけども
ホラ、とある区長からの苦情の件を添えてしまったから。
何か「空ぶった時の苦情が嫌で・・・」みたいな印象を
視聴者に与えた感は否めません。
しかも・・・NHKの全国ネットのゴールデンタイムの放送で。
ま、オオカミ少年でもさ、最後はホンマにオオカミが来るんだから
やっぱり「危ないな」と思ったら、まずは避難勧告は出しておくべきだと思われ。
その点、紀宝町の避難勧告・指示の出し方良かったね~。
現在の雨量、現在の水位、堤防の高さまであと何cm、
ここままの雨量が続くと、あと何分で堤防が決壊するかも? etc
そこらへんを全部数字に出して、避難を呼びかけるらしいのに。
・・・今のところ、それが答えでしょう。
避難勧告・指示を出した時、それに素直に応じる住民を
一人でも多くする手法としては。
数字の説得力に勝るものは無し。
以上のことを踏まえまして
このNHKスペシャルの結論を勝手にまとめますと
自然災害は防げるようなものではない。
だから、危ないと思ったら
早い目に、安全が確保できるうちに
とりあえず逃げて!
高~くて、固~い場所に。
・・・結局はココへ着地するわけだな。
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